採用時に考慮すること

採用時には、てんかんを持っている方に、「どのように働いていきたいのか」などの本人の意向を確認するとともに、てんかんの症状や発作が起こった際の対処法、通院頻度、求める配慮について確認します。自社の求める人材と合致しているかとともに、求められる配慮ができるかについて考えます。

応募者が自身のてんかんについて正しく理解しており、状況に応じて適切に対応できるか、通院や服薬などの健康管理ができているかや日常生活管理が身についているかなど、働くうえでの基礎的な要件が整っているかを確認することが大切です。雇用にあたり特別な選考方法をとる必要はなく、採否を判断するポイントも一般社員と同様です。

採用選考において確認すること

面接で確認すること

てんかんについて
  • 現在の状況(症状や発作について、通院や服薬について)
  • 配慮や支援が必要なこと
  • 発作が起きたときの対応の方法
  • 社内に知らせていい内容や範囲
  • 手帳の交付を受けているか(受けている場合は、有効期限を確認する)
職業生活関連について
  • 希望する仕事
  • 仕事に関するスキルの有無
支援について
  • 採用後に受けられる支援機関による支援の内容
  • これまで受けてきた支援の内容

採用に関する助成制度

障害者トライアル雇用事業 事業主と障害者との間で短期間の雇用契約を結び試験的に雇い入れることで、障害者雇用のきっかけをつくり、常用雇用へとつなげることを目的とするもの
ジョブコーチ支援 事業主が主体的に支援できるようになることを目標に、障害者がスムーズに職場に適応できるようジョブコーチが事業所に出向き、障害者と事業主に対してさまざまな支援を行うもの
採用に関する助成金 障害者介助等助成金や職場適応援助者助成金などを受け取れる場合があります。