抗てんかん薬「ビムパット®︎」を
服用される患者さんとご家族の方へ

患者様
医師

「ビムパット®︎」は、てんかんの部分発作(二次性全般化発作を含む)のある方や、他の抗てんかん薬で効果不十分な強直間代発作がある方に処方されます。自己判断で服薬を中止したり、量を加減したりしないようにしましょう。

お薬を服用する前に確認いただきたいこと

次のような方はこのお薬を服用することはできません。

  • 以前にビムパット®︎錠、ビムパット®︎ドライシロップに含まれる成分に過敏な反応を経験したことがある人。
  • 肝臓に重い障害がある人。

次のような方は服用する前に必ず担当の医師または薬剤師に伝えてください。

  • 以前にお薬を服用してかゆみや発疹などのアレルギー症状を経験したことがある人。
  • 腎臓に障害がある人。
  • 心臓に重い障害がある人。
  • 妊婦または授乳中の人。
  • 他にお薬などを使っている人(一般医薬品や食品を含めて)。

ビムパット®︎錠、ビムパット®︎ドライシロップの服用方法

  • ビムパット®︎錠、ビムパット®︎の服用は、お薬に慣れるため少しずつお薬の量を調整していく期間(調整期)と、症状がコントロールできたところで、そのお薬の量をそのまま維持して服用する期間(維持期)に分けられます。一定期間ごとに量を増やすなど調整し、適切な量にします。
ビムパット®︎の服用方法

ビムパット®︎錠、ビムパット®︎の服用方法イメージ

服用し始めからお薬の量を増やす期間は、めまい、眠気などの副作用がより多くみられることがあります。服用を続けることで次第に慣れることもありますが、体に変化を感じた場合は医師や薬剤師に相談しましょう。
発作が長期間抑制され、脳波も正常化した場合には、お薬の量を少なくできることもあります。

  • お薬の量やお薬を調整する期間は服用される方の状態によって医師が決定しますので、指示に従って決められた量を服用してください。ご自身の判断でお薬の量を増やしたり、減らしたりしないでください。

お薬の服用中に気を付けていただくこと

  • 症状がおさまったとしても、ご自身の判断で服用をやめないでください。症状が悪化してしまう可能性があります。
  • ビムパット®︎錠、ビムパット®︎服用中にふわふわしためまい、目がかすむ、眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがあります。そのため、自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
  • お薬を服用し忘れないように、手帳やカレンダーに服用スケジュールを書き込んだり、決まった時間にお薬を服用するようにしたり、自分なりに工夫してお薬の服用し忘れを防ぎましょう。

このような症状が見られたら、医師や薬剤師に相談を

  • お薬には病気を治したり、症状を軽くしたりする働きがありますが、その一方で好ましくない作用(副作用)があらわれることがあります。
  • ビムパット®︎錠、ビムパット®︎服用中に、めまい、眠気、頭痛、吐き気・嘔吐といった副作用がみられることがあります。
  • 特にめまい、眠気は服用し始めやお薬を増やした後にみられやすいですが、服用を続けることで次第に慣れていくことがあります。
  • 副作用があらわれてもご自身の判断でビムパット®︎錠、ビムパット®︎の服用をやめないでください。また、気になる症状がみられた場合は、医師や薬剤師に相談してください。

特に気を付けていただきたい副作用

特に気を付けていただきたいまれな副作用として、次のような症状があらわれることがあります。このような副作用がみられた場合は、すぐに医師や薬剤師に相談してください。

  • 不整脈などの脈拍や心臓の異常を感じる。
  • 自分を傷つけたい、この世から消えてしまいたいという気持ちになる。
  • 目の充血、くちびるのただれ、皮膚の広い範囲が赤くなる。
  • リンパ節の腫れ。

ビムパット®︎ドライシロップを服薬されている方へ

服用方法

  • お薬は服用時に水を加えて、かきまぜてから服用してください。
  • お薬になれるため、少量から服用をはじめ、徐々に量を増やしていきます。医師の指示に従って決められた量を服用してください。ご自身の判断でお薬の量を増やしたり、減らしたりしないでください。

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。
また、くすりのしおり、患者向医薬品ガイド、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。